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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻13号

1995年12月発行

画像診断

CT画像上Gerota筋膜の解剖学的特徴を示した腎血管筋脂肪腫自然破裂の1例

著者: 安藤正夫1 有澤千鶴1 岡野匡雄2

所属機関: 1東京都保健医療公社・東部地域病院泌尿器科 2東京都保健医療公社・東部地域病院検査科

ページ範囲:P.1049 - P.1051

文献概要

 患者 53歳,女性。
 主訴 腹痛。
 既往歴 43歳より高血圧。52歳時脳出血。
 現病歴 1994年2月15日に何の誘因もなく腹痛出現。すぐに改善したが近医で右腎腫瘤を指摘され,3月30日に当科を紹介された。
 初診時現症 小柄で,右半身に軽度麻痺あり。右季肋下から正中部にかけて表面平滑,弾性硬の腫瘤を触知するも圧痛なし。
 初診時一般検査所見 検尿では軽度膿尿。血算は正常で,血液生化学検査は乳酸脱水素酵素が454U/lと軽度上昇していた以外は正常。C反応性蛋白は陰性で,免疫抑制酸性蛋白が567μg/dlと軽度上昇していた。
 臨床経過 画像診断より腎血管筋脂肪腫(以下AMLと略)の自然破裂を疑い,1994年5月20日手術施行。腎部分切除術を予定したが,腎門部および腎周囲の癒着が強固のため止むなく右腎摘除術となった。病理所見は陳旧性出血を伴ったAMLであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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