icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻2号

1995年02月発行

綜説

不安定膀胱:病態と診断

著者: 金子茂男1

所属機関: 1旭川医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.95 - P.104

文献概要

 尿失禁,頻尿は直接生命に危険を及ぼすものではないが,著しく社会生活を妨げ,精神的にも影響を与えるものである。高齢者における脳血管障害,痴呆等に伴う尿失禁にたいする関心が高まるとともに,尿失禁,頻尿は小児から成人に至るまで幅広い世代に共通した課題として認識され,その対策が求められている。不安定膀胱は明らかな神経障害が認められないにもかかわらず,膀胱(排尿筋)の不随意的な収縮を生じる状態の総称であり,神経因性の膀胱機能障害とともに尿失禁,頻尿の元凶として注目されている。基礎疾患との関連から閉塞性不安定膀胱,心因性不安定膀胱,特発性不安定膀胱の3つに分類し,その病態に関する最近の報告をまとめるとともに,診断に重要な排尿機能検査法について述べた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら