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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻3号

1995年03月発行

原著

褐色細胞腫スクリーニング試験としてのメトクロプラミド試験の評価

著者: 山谷金光1 二川原和男1 寺山百合子1 森田秀1 舟生富寿1 古川利有2 成田知2 川口俊明2 鈴木唯司2

所属機関: 1鷹揚郷腎研究所 2弘前大学泌尿器科

ページ範囲:P.215 - P.220

文献概要

 褐色細胞腫に対する誘発試験であるメトクロプラミド投与試験の評価につき検討した。健常人7例,疑褐色細胞腫17例,褐色細胞腫術後15例および褐色細胞腫術前13例の計52例を対象として,安静臥床30分後にメトクロプラミド5mgを投与し,血圧,脈拍数および血漿カテコールアミン濃度を経時的に測定した。
 その結果,褐色細胞腫のみ,血圧の増加,ノルエピネフリンおよびエピネフリンの増加が著明であった。しかし,褐色細胞腫の判別のためには,血圧変化のみでは不十分な症例が存し,同時に早期の採血をし,血中カテコールアミンの増加とあわせ判定することにより,本試験は褐色細胞腫のスクリーニング試験として非常に有用であることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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