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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻3号

1995年03月発行

症例

塩酸ミノサイクリンを注入した化膿性孤立性腎嚢胞

著者: 柏原剛12 西沢秀治1 平林直樹1

所属機関: 1長野県厚生連佐久総合病院泌尿器科 2市立甲府病院泌尿器科

ページ範囲:P.221 - P.223

文献概要

 73歳女性。以前より両側多発性単純性腎嚢胞を指摘されていた。右側腹部痛,発熱を主訴に初診した。右腎盂腎炎として加療したが改善しなかった。超音波検査で右腎下極の嚢胞に内容物を認め,化膿性嚢胞を疑い経皮的穿刺術を施行した。下極の嚢胞からの排液は黄色透明であったが中央部の嚢胞から膿が排出された。穿刺後,化膿性嚢胞内に塩酸ミノサイクリン計400mgを注入した。穿刺後3か月で再発は認めず,CT上嚢胞は消失した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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