icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻4号

1995年03月発行

文献概要

Coffee break

どんどん細くなる内視鏡細径から超細径へ

著者: 坂本亘

所属機関:

ページ範囲:P.105 - P.105

文献購入ページに移動
 従来の軟性内視鏡の技術では,画像用のファイバーのみで2mm前後の直径があり,内視鏡として構成すると,どうしても直径5mm以上の太さにならざるをえなかった。しかし,近年開発され実用化が進んでいる石英系ガラス画像用ファイバーは,大幅な細径化を実現可能とし,超細径内視鏡への道が大きく開かれた。すでに血管内視鏡として冠状動脈の観察が実用化されている。超細径内視鏡システムは内視鏡,撮影装置,照明光源から構成される。泌尿器科用として市販されているのは,汎用超細径内視鏡(0.75mm,タカイ医科201—T075W)と内視鏡装置(タカイ医科MHL−160/TC−5000A)がある。通常,逆行性に膀胱鏡下にあらかじめ挿入された尿管カテーテルを通しての尿路内の観察や,エコーガイド下に18Gの穿刺針の外筒を通して嚢胞内の観察が可能である。しかし,いかんともしがたいのは,画像が網目状で色調に乏しく鮮明さに欠ける点である。良質な画像に慣れた泌尿器科医にとって,超細径内視鏡の画像は明らかに見劣りがする。この画像の悪さが,泌尿器科領域への超細径内視鏡の普及を妨げている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら