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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻4号

1995年03月発行

昨日の患者

透析患者の血尿

著者: 池田龍介

ページ範囲:P.124 - P.124

文献概要

 最近,透析歴3年の男性が慢性前立腺炎,慢性膀胱炎として紹介入院となった。1日尿量は100ml以下であるが廃用性萎縮膀胱により1回排尿量10ml前後で頻尿の状態であった。さらに,必ず排尿ごとに尿道痛を訴え1日1〜2回ボルタレン坐薬(50mg)を必要としていた。当科入院後,外来にて仙骨麻酔下に膀胱鏡検査および膀胱粘膜生検を施行し,出血のないことを十分に確認し検査を終了した。
 検査施行の翌日より血尿と排尿痛,頻尿が高度となり膀胱タンポナーデを疑いベッドサイドにてロブネルカテーテルによる膀胱洗浄を施行するも数回の洗浄にて血尿は消失し洗浄も抵抗なく可能であった。その後,透析時に尿意切迫,排尿痛あり膀胱洗浄を行うもスムーズに洗浄可能で少量の血塊がみられるのみであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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