icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻4号

1995年03月発行

Coffee break

学会スライド作成の今昔(いまむかし)

著者: 那須保友

ページ範囲:P.141 - P.141

文献概要

 学術発表の良否はその内容で決まるものであり,もちろんスライドの良否によって左右されるべきものではない。しかし,昨今の状況をみるといちがいにもそうとはいえず,スライドの出来栄えも発表に対する評価の対象の一つとなっているようである。
 小生が入局した頃はスライドと言えば白黒スライド,もしくはブルースライドであり,しかも普通は手書き原稿であり,達筆な同僚を羨ましく思ったものである。写植による原稿は高額の費用を要する為めったに用いることがなかった。昭和55年頃,パソコンの登場によりワープロを用いた原稿を使用するようになった。乱筆の小生としてはすぐに飛びついたが,初期の頃はプリンターのドット数が少なく,映写すると文字のアウトラインのデコボコが目立ちワープロに批判的な上司より嫌味を言われたものである。しばらく経つとパソコン全盛時代となり手書きのスライドは消滅した。しかしこれもせいぜい字の大きさ,アンダーラインなどで表現方法に変化を付けるのみで,表現力と言う点で制限があった。ところがこの頃すでに米国ではパソコンを用いたカラースライドが普及していた。Machintosh等を使用したグラフィックソフトを用いてカラースライドを作成していたのである。achintoshが低価格となり一般に普及するにつれて国内の学会でもカラースライドを見かけるようになったのがここ2,3年のことである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら