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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻4号

1995年03月発行

増刊号特集 泌尿器科病棟マニュアル—ベッドサイドの検査と処置・私はこうしている

ベッドサイドトラブル対処法—こんなサインを見逃すな

リンパ漏・リンパ嚢腫

著者: 辻祐治1

所属機関: 1福岡大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.142 - P.143

文献概要

 リンパ漏lymphorrheaは外科手術などにより損傷を受けたリンパ管からリンパ液が漏れることをいい,それが嚢胞状に貯留した状態がリンパ嚢腫lymphoceleである。リンパ液は腹膜表面から吸収されるため,漏出したリンパ液が腹腔内に流れ込む膀胱全摘術や後腹膜リンパ節郭清術のような経腹膜的手術の後に発生することは少ない。実際には腹膜外的に行われたリンパ節郭清術(多くは根治的前立腺全摘術に先だって行われた骨盤リンパ節郭清術)や腎移植術の後の骨盤腔に発生することがほとんどである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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