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Coffee break
尿路変向とQOL
著者: 佐々木昌一
所属機関:
ページ範囲:P.169 - P.169
文献購入ページに移動ゴルフ仲間のA氏とB氏,仲良く膀胱癌になって膀胱全摘術をうけた。A氏は回腸を用いた代用膀胱造設術を,別の病院でB氏は回腸導管による尿路変向術を施行された。2人とも元気になってまた一緒にゴルフを楽しめるようになった。はじめのうち,みんなとお風呂に入れないB氏は,A氏のことを羨ましく思った。しかしA氏は時々ゴルフ中に尿失禁をきたし,気になってなかなかスコアがまとまらない。また排尿時間が長く,ときにCICを行わなくてはならないため,パーティの仲間をティーグランドで待たせたり,キャディーさんにせかされたりして,昔のようにゴルフを楽しめない。A氏は手術の前に主治医から聞いた「ストマをもつ回腸導管より,自排尿可能な代用膀胱のほうが日常生活でずっと便利ですよ。」という言葉を信じたことが間違いだったと考えるようになり,B氏のことを羨んだ。
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