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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻6号

1995年05月発行

原著

泌尿器科悪性腫瘍におけるサイトケラチン19フラグメントの臨床的意義

著者: 戸澤啓一1 和志田裕人1 粟田成毅1 姜琪鎬1 山田泰之2 佐々木昌一2 郡健二郎2

所属機関: 1安城更生病院泌尿器科 2名古屋市立大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.397 - P.400

文献概要

 安城更生病院泌尿器科に入院し治療前に血清の得られた92例の尿路性器悪性腫瘍患者について血清サイトケラチン19フラグメント(以下CYFRA)値を測定し腫瘍マーカーとしての有用性を検討した。CYFRAは上皮細胞に存在しサイトケラチンを構成しており,特に肺癌組織に多く存在することが知られている。今回の検討では陽性率は膀胱癌36.4%,腎盂尿管癌77.8%,腎細胞癌25.0%,前立腺癌40.0%と腎盂尿管癌のみが有意に高値を示した。さらに腎盂尿管癌では深達度との相関も認められ血清CYFRA値 が有用な腫瘍マーカーとなりうる可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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