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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻6号

1995年05月発行

小さな工夫

内視鏡手術中にうまく灌流する工夫

著者: 亀岡浩1 黒須清一2

所属機関: 1福島県立医科大学泌尿器科 2福島労災病院泌尿器科

ページ範囲:P.435 - P.435

文献概要

 TUR-PやTULなどの内視鏡手術は,尿道,尿管,腎盂といった狭いスペースでの操作であるため,灌流を保ち,視野を良好にすることがコツの一つとされている。そのためには灌流液をうまく排出することが重要である。今回,内視鏡操作中に灌流液の排出をうまく行うための簡単な工夫を紹介する。
 まず,尿管鏡操作の場合は,6Fr程度の尿管カテーテルを鉗子チャンネルから挿入しておき,灌流液の排出路として利用している。これをガイドに操作を行えば,万一尿管の走行とは別方向への力が加わっても,尿管鏡先端から出たカテーテルが弓状にしなり,力を分散させてくれるので,穿孔の防止にもなる(図1)。ガイドワイヤーは,あらかじめ尿管鏡とは別に留置しておき,尿管鏡を挿入する際の目印や尿管の屈曲を伸展させるために用いるとよいようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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