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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻7号

1995年06月発行

原著

尿路結石の疝痛に対する大腰筋筋溝ブロック法

著者: 柏原剛12 西沢秀治1 平林直樹1

所属機関: 1長野県厚生連佐久総合病院泌尿器科 2市立甲府病院泌尿器科

ページ範囲:P.475 - P.477

文献概要

 大腰筋筋溝で尿管の支配神経である陰部大腿神経をブロックすることにより尿管結石の疝痛発作への鎮痛効果を検討した。対象は尿路結石による疝痛発作と診断した症例21名で,男性11名(平均年齢44歳),女性10名(平均年齢47歳)である。疼痛発作時に大腰筋筋溝ブロック法による治療を延べ28回施行した。
 疼痛の消失した患者は23例(82%)で,施行前に比べて疼痛の軽減したのは26例(93%)であった。2例で鎮痛できなかった。この2例は大腰筋筋溝に的確に局所麻酔剤が注入されなかったためと考えられた。全例,血圧低下などの重篤な合併症はなかった。以上の結果より大腰筋筋溝ブロック法は尿管結石の疝痛発作に対する有効な治療法と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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