臨床泌尿器科49巻7号

1995年06月発行

症例

保存的に治癒した陰嚢内硬化性脂肪肉芽腫

著者： 鈴木康之¹ 大石幸彦¹ 増田富士男¹ 山崎春城¹ 遠藤勝久¹ 遠藤泰彦²

所属機関： ¹東京慈恵会医科大学泌尿器科 ²東京慈恵会医科大学病理

ページ範囲：P.500 - P.502

　43歳男性，陰嚢の無痛性腫瘤を主訴に受診。腫瘤は陰嚢中央より陰茎陰嚢角にかけて存在した。硬化性脂肪肉芽腫を疑い針生検にて診断を確定後，柴苓湯（さいれいとう）投与で保存的に治癒せしめた。治癒後，3か月局所再発を認めていない。