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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科49巻8号

1995年07月発行

原著

外来施行の体外衝撃波砕石術における合併症

著者: 間宮良美1 栃本真人1 塩沢寛明1 古堅進亮1 石橋啓一郎1 小川正至1 鉾石文彦1 松本哲夫1 三木誠1

所属機関: 1東京医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.567 - P.572

文献概要

 上部尿路結石に対し,リソスターによる体外衝撃波砕石術(ESWL)を外来治療で行った症例の合併症について検討し,安全性の再確認を行った。
 ESWL施行中の合併症としては,心電図異常4.0%,悪心・嘔吐3.8%,高血圧1.5%などであった。また,術後の合併症のために救急で受診したものは,疼痛4.2%,高熱1.7%などであった。この他,吐血と単腎者の無尿が各2例,尿管破裂と尿閉と腎出血が各1例で認められた。合併症のために入院が必要となったのは0.8%であった。
 外来ESWLは安全で非侵襲的な治療法と思われる。しかし,稀に重篤な合併症を引き起こす症例が存在するので,慎重な症例の選択と十分な術後の経過観察が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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