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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻1号

1996年01月発行

原著

前立腺肥大症と経尿道的前立腺電気蒸散

著者: 西村泰司1 阿部裕行1 伊藤博1 池田一則1 岡史篤1 吉田和弘2 秋元成太2

所属機関: 1日本医科大学第一病院泌尿器科 2日本医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.47 - P.50

文献概要

 Kaplanらにより1995年4月に発表された経尿道的前立腺電気蒸散による手術法は,従来のTURの電極を4列の畝を持つ回転型円筒状とし電力を約25%増量したに過ぎないが,従来のTURのみならず側射レーザーファイバー前立腺切除術に対しても優れた点がある。1995年4月からの28症例における筆者らの経験においても,1)出血がきわめて少ない,2)1〜2日以内に留置カテーテルを抜去できる,3)直ちに症状の改善がみられる,4)レーザーによる治療に比し安価,などの利点が認められた。また原法よりさらに高い電力を用い,手術台を約7度頭側上位とし膀胱瘻を置く方法で筆者らは手術時間を短縮できた。本法はハイリスクの患者にも安心して行える有用な手術法と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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