icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻1号

1996年01月発行

症例

腎嚢胞と鑑別が困難であった石灰化腎細胞癌

著者: 簗田周一1 小野寺昭一1 仲田浄治郎1 吉越富久夫1 鈴木康之1 大石幸彦2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学青戸病院泌尿器科 2東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.55 - P.57

文献概要

 53歳男性。主訴,腹痛。KUB上,右腎上極に直径約6cmの球形の石灰化像を認めた。CT上,石灰化した腎嚢胞が疑われたが,充実性の部分を伴い,腎細胞癌も否定できず腎摘出術を行った。病理学的には充実性部分に腎細胞癌を認めた。石灰化を伴う腎癌は硝子変性をきたしている場合が多く,術中病理診断では腎癌を同定できない場合がある。中心が均一で石灰化が周囲に限局している症例以外は腎癌に準じた治療を施行するべきだと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら