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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻10号

1996年09月発行

文献概要

原著

子宮脱を合併する膀胱瘤に対する根治術式の成績

著者: 鈴木康之1 大石幸彦2 山崎春城2 遠藤勝久2 斑目旬2 杉山健2 吉野恭正2 大西哲郎2 高坂哲3

所属機関: 1星総合病院泌尿器科 2東京慈恵会医科大学泌尿器科 3東京都リハビリテーション病院泌尿器科

ページ範囲:P.751 - P.755

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 子宮脱を伴う膀胱瘤の根治術式として,前後腟壁形成,子宮全摘ならびに尿道つり上げ手術を施行した。対象は排尿困難,尿失禁を訴える閉経後の患者6例(62〜78歳,平均70.5歳)である。主訴は排尿困難5例,尿失禁4例であった。手術時間は105〜150分,平均124分,出血量は98〜400ml,平均166mlであった。軽度の老人性痴呆と神経因性膀胱を合併していた1例を除く5例は完治し,術後6か月から3年間,排尿困難,尿失禁,性器脱の再発を認めていない。
 病態生理から考慮すると老年者の膀胱瘤を伴う子宮脱の根治術には,経腟的子宮全摘,前後腟壁形成と尿道つり上げ術を併用するのが望ましいと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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