icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻11号

1996年10月発行

症例

アザチオプリンにより間質性肺炎をきたしたと考えられた献腎移植の1例

著者: 井上均1 朴勺1 金哲將1 牛田博1 小西平1 友吉唯夫1

所属機関: 1滋賀医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.865 - P.868

文献概要

 症例は57歳,男性で,1994年11月1日,献腎移植術を施行した。咳,痰,呼吸困難などの自覚症状はなく,1995年3月24日に胸部X線上,両側下肺野に結節陰影を認めた。画像所見および臨床経過よりアザチオプリンによる間質性肺炎を疑い,アザチオプリンをミゾリビンに変更した。胃潰瘍による出血の既往があるため,ステロイドの増量は行わなかった。2か月後のCTにて両側下肺野の結節陰影はほぼ消失した。以後肺炎の再発なく経過良好である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら