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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻12号

1996年11月発行

文献概要

綜説

von Hippel-Lindau病の臨床診断とDNA診断について—世界のVHL病診断の現状と日本国内の状況

著者: 執印太郎1

所属機関: 1高知医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.907 - P.913

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 現在行われているvon Hippel-Lindau(VHL)病の臨床診断,DNA診断,治療,フォローアップ方法の内容について,2回行われた国際VHL病シンポジウムで得られたコンセンサスも含めて概説した。それらの結果から総括して言えることは,VHL病は早期診断を行い,定期的にフォローアップを行えば予後を改善できる。決して診断法・治療法の確立していない「不治の病」ではないと言うことである。DNA診断についても臨床診断と並行し相助け合うべきものである。世界の先進国で行われているVHL病の診断.治療の現状から考えると,疾患の内容を関連する各科の医師に理解してもらう必要があり,また精神的な面も含め患者家族へ懇切丁寧に説明する必要があるなど,日本におけるVHL病の診断と治療の全般にわたって改善すべき点が多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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