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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻12号

1996年11月発行

手術手技 日帰り手術・11

精巣生検と精嚢造影

著者: 三浦一陽1 白井將文1

所属機関: 1東邦大学医学部泌尿器科第一講座

ページ範囲:P.915 - P.918

文献概要

 精巣生検は造精機能を知るうえで重要な検査である。方法は,陰嚢を切開し白膜に到達する切開法が針生検より出血の確認ができ安全である。白膜および皮下組織,皮膚は吸収糸で縫合するとよい。精嚢造影は精路の通過障害の有無,血精液症の原因,精嚢腫瘍や炎症,前立腺癌の精嚢浸潤の診断に用いる検査である。方法は精管を精管鉗子で剥離,露出し,先端の鈍なエラスター針を精管内に挿入して造影を行う。精管の剥離や針の挿入などは丁寧に行わないと後で精管閉塞の原因になるので注意を要する。これらの検査は日帰りで十分可能である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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