icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻12号

1996年11月発行

文献概要

原著

前立腺全摘除術における貯血式自己血輸血

著者: 柏原剛1 和食正久1 鶴田崇1

所属機関: 1長野県厚生連篠ノ井総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.935 - P.937

文献購入ページに移動
 前立腺全摘除術を施行した前立腺癌患者16名に対してエリスロポエチンを併用して術前に800mlの自己血を貯血し,術中・術後に使用した。貯血によるヘモグロビン値の低下は平均1.3g/dlであり,エリスロポエチンを併用することによりヘモグロビン値の低下を防ぐことができた。2例で同種血輸血を必要としたが,14例(87.5%)では自己血輸血のみで術後のヘモグロビン値は10g/dl以上に保たれ,術後血圧も安定していた。前立腺全摘除術の多くは,同種血輸血を用いずに自己血輸血を行うことで安全に手術を施行することができると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら