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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻12号

1996年11月発行

症例

胎児型前立腺横紋筋肉腫

著者: 曽根淳史1 船曳定実2 松田忠和2 松田和雄2 豊田博3 田中啓幹4

所属機関: 1天和会松田病院泌尿器科 2天和会松田病院外科 3岡山協立病院病理 4川崎医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.947 - P.950

文献概要

 29歳,男性。血性射精液を主訴に受診。直腸診上,前立腺頭側に弾性軟の腫瘤を触知した。経直腸的前立腺超音波断層法(TRUS)で左右の精嚢を巻き込むように超鶏卵大の腫瘍を認め,針生検により胎児型横紋筋肉腫と診断した。術前化学療法としてVACおよびVAdrC療法を各1コース施行し,腫瘍の縮小を確認したあと膀胱前立腺精嚢全摘,骨盤リンパ節郭清,回腸盲腸上行結腸利用自然排尿型代用膀胱(Mainz法)造設術を行った。病理組織学的には前立腺原発の胎児型横紋筋肉腫であった。手術後に同様の化学療法を各1コース追加した。手術後6か月を経過した現在,再発転移なく,自己排尿は可能であり,代用膀胱の自己洗浄を行っている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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