icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻12号

1996年11月発行

画像診断

三次元CTにて診断したナットクラッカー現象

著者: 村木修1 千葉茂寿1 加宅田和彦1

所属機関: 1福島県立医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.975 - P.977

文献概要

 患者 15歳,女性。
 主訴 肉眼的血尿。
 既往歴 特記事項なし。現病歴 1996年2月19日,誘因なく突然肉眼的血尿が出現し,その後も肉眼的血尿が持続するため,2月22日,当科を受診した。
 現症 腹部所見などに異常なし。
 検査成績 末梢血検査にて382×104/mm3と軽度貧血を認めるほか,生化学検査およびIgG,IgA,IgM,血清補体価に異常なし。
 現症 腹部所見などに異常なし。
 検査成績 末梢血検査にて382×104/mm3と軽度貧血を認めるほか,生化学検査およびIgG,IgA,IgM,血清補体価に異常なし。
 臨床経過 超音波断層,DIPにて異常を認めず,膀胱鏡検査にて左尿管口からの出血を認めた。外来にて経過観察していたが肉眼的血尿が消失せず,3月28日に入院。超音波断層では腎門部付近の描出が困難であった。4月2日,helical CT 施行。ナットクラッカー(nut.cracker)現象による左腎出血と診断した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら