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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻12号

1996年11月発行

文献概要

交見室

日本人の英語力,他

著者: 藤田公生1

所属機関: 1浜松医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.984 - P.985

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 これはよく話題になることですが,日本人は立派な研究をしているのに,英語力が不足しているので損をしている傾向があります。国際学会の質疑応答で,早口でまくしたてられたらもうおしまいで,われわれの世代でこれに対応できるのは才能と環境に恵まれた,ごくわずかな人だけです。そろそろ還暦が近づいて,目も耳も老化が進む身としては,もうこれからは退化することはあっても進歩することは難しいように思われます。
 日本人は国際学会で虐げられていると,ある先生が言っていましたが,日本人には細かいことを聞いても答えられないので,最初から諦めて相手にされていない面があります。その点では,東南アジアの英語圏の人のほうがはるかに欧米人に近い位置にあり,彼らは闊達な英語で強く自己主張をしています。日本人は英語を理解できない異質な人種であるという先入観がなくなるように,そして研究の質に伴う正当な評価を受けられるように,若い人たちに大いに期待したいところです。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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