icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻13号

1996年12月発行

特集 排尿障害を診る—検査と治療

内科的排尿障害—特に高齢者の問題を中心として

著者: 遠藤英俊1 下方弘史2 安藤富士子2 井口昭久3

所属機関: 1国立療養所中部病院老年科 2国立長寿医療研究センター疫学研究部 3名古屋大学医学部老年科

ページ範囲:P.1011 - P.1014

文献概要

 高齢者の排尿障害は尿失禁,尿閉,頻尿などのほか,種々の加齢による病態が作用している。ADL障害による排尿障害,排便障害による失禁,薬物による排尿障害,脳血管障害による失禁,老人性痴呆による失禁などである。痴呆性には大きく分けて脳血管性痴呆とアルツハイマー型痴呆があるが,近年,後者の比率が大である。痴呆による尿失禁は主に知能低下や見当識障害からくる機能性尿失禁である。一部の周辺症状は脳代謝改善剤,脳循環改善剤が有効であることがある。また,高齢者の排尿障害において在宅医療も重要なテーマである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら