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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻13号

1996年12月発行

原著

自動縫合器を用いる膀胱・前立腺摘除術

著者: 村石修1 山下俊郎2 西澤秀治3

所属機関: 1自治医科大学泌尿器科 2飯田市立病院泌尿器科 3信州大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.1047 - P.1053

文献概要

 膀胱全摘除術および前立腺全摘除術における膀胱ならびに前立腺摘除過程での自動縫合器利用を試みた。男性37症例のサントリーニ静脈叢処理にMultifire Endo TAを使用したところ,短時間にほぼ完壁な止血処理が可能であった。このうちの18症例では,膀胱側方靱帯と前立腺側方靱帯の止血・切離もMultifire Endo GlAを用いて行ったところ,短時間に出血を認めない側方靱帯の処理が可能であった。女性症例の膀胱全摘除術では膣壁と膀胱側方靱帯の切離に自動縫合器を使用した。
 自動縫合器利用による膀胱・前立腺摘除術は,従来にない泌尿器科開放手術手技の1つになり得ると考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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