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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻13号

1996年12月発行

文献概要

小さな工夫

包茎手術—縫合しない背面切開術

著者: 宮川征男1 池田哲大1

所属機関: 1鳥取大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.1069 - P.1069

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 小児包茎手術としての背面切開術は,手術がきわめて簡単という大きな長所があるにもかかわらず,術後の外観が受け入れ難いという理由で中止されている場合も多い1)。かといって,直ちに環状切開術を選択すればよいという訳にはいかない。なぜなら,一般的に小児は仮性包茎の状態であり,亀頭の露出しているものは少なく,環状切除術後の外観は一般小児とは異なるからである。やはり,術後の外観が一般小児の陰茎に近い仮性包茎となることが大切であり,これを目指した手術法の報告が続いている。
 筆者らが数年来行っている背面切開術はきわめて簡単で,手術後の外観もいわゆる仮性包茎で,十分満足のいくものである。術式のポイントは,(1)包皮の切開は外板を短く(3〜4mm),内板を長くする(8〜10mm),(2)縫合しない,の2点である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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