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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻2号

1996年02月発行

画像診断

陰茎折症のMRI

著者: 竹沢豊1 清水信明1 黒川公平1

所属機関: 1群馬大学医学部泌尿器科教室

ページ範囲:P.162 - P.163

文献概要

 患者 15歳,男性
 主訴 陰茎の腫脹と発赤
 既往歴,家族歴 特記すべきことなし
 現病歴 自慰中,"ボキッ"という音とともに陰茎が屈曲した。陰茎の腫脹と発赤が著しくなり約12時間後に受診した。
 現症 陰茎の腫脹,発赤,左側への偏位を認めた。(図1)
 MRI所見 プロトン画像で陰茎根部背側の陰茎海綿体白膜に断絶像(図2)とT2強調画像で陰茎周囲血腫(図3)を認めた。
 手術所見 陰茎根部に全周性の切開を加え皮膚と白膜の間を剥離した。陰茎根部背側に血腫があり陰茎海綿体白膜の右背側に断裂を認めた(図4)。白膜断裂部,皮下,皮膚をそれぞれ3-0バイクリル,4-Oバイクリル,4-0カットグットで結節縫合した。
 経過 陰茎の屈曲,変形もなく勃起も正常である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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