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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻3号

1996年03月発行

交見室

前立腺癌治療におけるLH-RHアゴニスト投与に関する疑問,他

著者: 吉田利彦1 戎野庄一2

所属機関: 1和歌浦中央病院 2国立南和歌山病院

ページ範囲:P.266 - P.267

文献概要

 従来より,去勢術.エストロゲン療法あるいは両者の併用は,前立腺癌に対する内分泌療法として,ひとつの確立した治療法であり,比較的良好な臨床効果が確認されている。しかしながら,現在,去勢術に代わりLH-RHアゴニストの使用が広く行われ,すでに定着しつつある。このLH-RH療法に関する筆者らの素朴な疑問を呈示し,読者の先生方からの明解な回答あるいは助言を期待したい。
 まず効果の点では,理論的にもまた実際の臨床においても,LH-RHアゴニストは去勢術とほとんど変わらないと言われている。にもかかわらず,なぜLH-RHアゴニスト全盛の時代になったのであろうか?LH—RHアゴニストの去勢術に優る点は,精巣摘除による精神的苦痛及び手術に対する不安が解消されるということのみである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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