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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻4号

1996年03月発行

文献概要

増刊号特集 前立腺疾患'96 前立腺肥大症

Symptom Scoreと重症度・治療効果の判定基準作成の動向

著者: 本間之夫1 河邉香月1 阿曽佳郎2

所属機関: 1東京大学医学部泌尿器科 2藤枝市立総合病院

ページ範囲:P.49 - P.53

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前立腺肥大症に伴う自覚症状
 前立腺肥大症(BPH)に伴う自覚症状は経験的ないくつかのものが分かっている。例えば排尿開始の遅延,排尿時間の延長,尿線の途絶,尿線の細小化,尿勢の低下,排尿開始時のいきみ,排尿途中のいきみ,排尿後のしたたり,残尿感(下腹部の不快感と不完全排尿感という2つの意味を含む),尿意切迫感,尿失禁,昼間頻尿,夜間頻尿などである。またこれらの症状を2つに分類して,閉塞症状と刺激症状のように総称することもなされている。したがって「自覚症状が強い」とか「自覚症状が改善した」とか「自覚症状のうち刺激症状のほうが強い」とかいう表現は,日常的に臨床の場で用いられてきている。
 しかし自覚症状全般をひとつの指標(例えばスコア)で表現することは余りなされてこなかった。それは妥当性の高いスコアを作成することが必ずしもやさしいことではなかったことにもよろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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