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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻4号

1996年03月発行

文献概要

増刊号特集 前立腺疾患'96 前立腺肥大症 治療法の選択と実際・経尿道的治療

レーザー前立腺手術—非接触法

著者: 那須保友1

所属機関: 1岡山大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.117 - P.119

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はじめに
 本方法(VLAP:Visual Laser Ablation of Prostate)は,内視鏡を用いて直視下にレーザーを照射することが可能であり,泌尿器科医にとってなじみやすい治療法である。1992年に導入されて以来,その症例数は近年増加している。現在,多数種類のレーザープローブが入手可能であり,それぞれの特徴を備えており,臨床の場においてはそれらに対するさまざまな評価が加えられている。本法はレーザー光(Nd:YAG)をケーブルにて前立腺部尿道まで誘導し,その部で屈曲させて照射するが,その屈曲角度は60〜90度であり,反射方法は金メッキ反射方式,プリズム反射方式などがある。照射方法により非接触型(noncontact),接触型(contact),接触非接触兼用型に分類される。本稿で述べる非接触法はその蒸散作用が接触型に比して弱く,主に凝固作用が中心であり,安全性は高い。接触型は組織と照射口とのあいだに水の層がないため,エネルギー密度が高く,組織は急激に高温に加熱され,組織の凝固のみならず,高い蒸散効果が得られ,十分な威力を発揮することが可能となる。しかし安全性については検討の余地がある。本邦では穿孔例は報告されていないが,欧米では散見される。本稿においては非接触型であるUrolaseについてその手技とこつについて述べる(図1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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