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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻4号

1996年03月発行

増刊号特集 前立腺疾患'96

前立腺肥大症 治療法の選択と実際・経尿道的治療

高密度焦点超音波

著者: 中村薫1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.120 - P.123

文献概要

 前立腺肥大症(BPH)に対する侵襲性の少ない治療法として,ここ数年来さまざまな原理・手技による温熱療法が開発され臨床応用されてきた。その際にTUR-Pとの比較が評価基準として用いられることが多いが,Holtgrewe1)は理想的な治療法の条件として以下の8つを提唱している。(1)症状からの早い解放。(2)出血のない手技。(3)術後感染症の心配がない。(4)強い麻酔を必要としない。(5)入院日数が短い。(6)治療法の習熟にあまり時間を要しない。(7)治療効果が数年間は持続する。(8)治療コストが安価である。
 この章で紹介する高密度焦点超音波(High Intensity Focused Ultrasound:HIFU)はこれらの条件をかなり満たす治療法として注目されている。日本でのHIFUの臨床治験2)をもとに,HIFUの原理方法,治療結果および術後1年間の臨床経過を解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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