文献詳細
増刊号特集 前立腺疾患'96
前立腺癌
文献概要
はじめに
前立腺の大部分は腺上皮に由来する腺癌で,基本的にはアンドロゲン依存性増殖を示す。しかし,実際には治療当初から内分泌療法に反応しない例,あるいは一時的に画像上腫瘍の縮小やPSAをはじめ血清中マーカーの減少などがみられても,やがていわゆる再燃を示す例は決して少なくない。本来,病理組織学的分類は臨床予後想定因子として悪性度の指標となり,治療法選択に対して有用であることが望まれる。このような視点から,腺癌の組織態様を中心に述べるとともに,腺癌以外の組織型についての考え方を概説する。
前立腺の大部分は腺上皮に由来する腺癌で,基本的にはアンドロゲン依存性増殖を示す。しかし,実際には治療当初から内分泌療法に反応しない例,あるいは一時的に画像上腫瘍の縮小やPSAをはじめ血清中マーカーの減少などがみられても,やがていわゆる再燃を示す例は決して少なくない。本来,病理組織学的分類は臨床予後想定因子として悪性度の指標となり,治療法選択に対して有用であることが望まれる。このような視点から,腺癌の組織態様を中心に述べるとともに,腺癌以外の組織型についての考え方を概説する。
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