文献詳細
増刊号特集 前立腺疾患'96
前立腺癌 診断のための検査と評価
文献概要
はじめに
前立腺癌の診断は触診に頼ることが大きく,画像診断が果たす役割は少なかった。しかし,経直腸的超音波断層法の出現,そしてCT, MRIの出現は前立腺癌の診断に大きなインパクトを与え続けている。前立腺癌は比較的早期にリンパ節転移や骨転移がみられ,このような遠隔転移のみならず,癌が前立腺の被膜内に留まっているのか,あるいは被膜の外へ浸潤しているのかを診断することが治療上重要である。前立腺癌におけるCTとMRI診断について述べるにあたり,まず正常前立腺のzonal anatomyについて簡単に触れる。
前立腺癌の診断は触診に頼ることが大きく,画像診断が果たす役割は少なかった。しかし,経直腸的超音波断層法の出現,そしてCT, MRIの出現は前立腺癌の診断に大きなインパクトを与え続けている。前立腺癌は比較的早期にリンパ節転移や骨転移がみられ,このような遠隔転移のみならず,癌が前立腺の被膜内に留まっているのか,あるいは被膜の外へ浸潤しているのかを診断することが治療上重要である。前立腺癌におけるCTとMRI診断について述べるにあたり,まず正常前立腺のzonal anatomyについて簡単に触れる。
掲載誌情報