文献詳細
増刊号特集 前立腺疾患'96
前立腺癌 治療法の選択と予後
文献概要
はじめに
前立腺癌に対してHuggins博士が去勢術とエストロゲン療法による内分泌療法を確立して約50年が経過した1)。その間エストロゲンによる心血管障害が特に欧米で問題となり2),その後エストロゲンとは作用機序の異なる多くの薬物が開発された。転移性前立腺癌に対しては内分泌療法は絶対的適応ではあるが,内分泌療法の不応癌(最初から内分泌療法が無効)や再然癌に対しては未だ確立した治療法はないのが現状である。この問題を解決するために多くの試みがなされている。過去における内分泌療法の成績を検討し,さらに現在試みられている方法について解説する。
前立腺癌に対してHuggins博士が去勢術とエストロゲン療法による内分泌療法を確立して約50年が経過した1)。その間エストロゲンによる心血管障害が特に欧米で問題となり2),その後エストロゲンとは作用機序の異なる多くの薬物が開発された。転移性前立腺癌に対しては内分泌療法は絶対的適応ではあるが,内分泌療法の不応癌(最初から内分泌療法が無効)や再然癌に対しては未だ確立した治療法はないのが現状である。この問題を解決するために多くの試みがなされている。過去における内分泌療法の成績を検討し,さらに現在試みられている方法について解説する。
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