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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻4号

1996年03月発行

増刊号特集 前立腺疾患'96

前立腺癌 治療法の選択と予後

前立腺全摘術の適応とテクニック

著者: 荒井陽一1

所属機関: 1倉敷中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.195 - P.198

文献概要

適応
1.病期と年齢
 癌病巣の完全切除という観点からみれば前立腺全摘の適応は病期T1およびT2と考えられる。T3に対する適応については議論の分かれるところである。最近ネオアジュバント・ホルモン療法の成績が報告されるにともない,T3にも適応が拡大されつつある。所属リンパ節転移陽性例では予後不良であり,全摘の適応は乏しいとされている。一方,全摘術と早期のホルモン療法で良好な成績が得られるとの報告もあり,必ずしも見解は一致していない。手術適応年齢の上限についてもまだ一定した見解はない。一般に期待生存期間が10年以上の症例とする意見が多い。これに従えば本邦では70歳前半までが一応の目安となろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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