icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻4号

1996年03月発行

文献概要

増刊号特集 前立腺疾患'96 トピックス

指向性をもたせたマイクロ波を利用した前立腺肥大症の治療

著者: 塩澤寛明1

所属機関: 1東京医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.273 - P.275

文献購入ページに移動
はじめに
 前立腺肥大症に対する手術療法のgold standardである経尿道的前立腺切除術(TUR-P)より低侵襲的な方法として,レーザー,マイクロ波,ラジオ波,超音波等を利用した手術療法が行われるようになってきた。このうちマイクロ波はこれまで前立腺温熱治療や高温度治療に広く利用されてきたが,局所的にcavityを形成するような前立腺組織の焼灼には応用されていない。原田らにより,経尿道的なアプリケーターを使用して前立腺部尿道へ全周性にマイクロ波を放射する試みが報告されているが1),これは前立腺組織の凝固変性を目的としたもので,内視鏡下に確認しながらcavityを形成する方法ではない。そこでわれわれは,マイクロ波に指向性をもたせることができ,かつ内視鏡下に操作可能な経尿道的アプリケーターを試作した。マイクロ波を収束させて放射することで,組織焼灼が可能となるだけのエネルギーを得られると考えられ,これを確認するため基礎的及び臨床的検討を行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら