文献詳細
増刊号特集 前立腺疾患'96
トピックス
文献概要
はじめに
前立腺マッサージは,古くより慢性前立腺炎に対する補助療法,診断および病勢の経過観察を行うために用いられてきた方法である。その意義としては,炎症性分泌物の排膿(ドレナージ)1)や前立腺のうっ滞を除去し血液の循環を改善する効果があるといわれており2),現在でも賞用されている1,2)。マッサージの回数は,当初週2〜3回行い,症状や所見が改善されるにつれ週1回位とするのが良いとされる。
しかしながら,マッサージを有用と知りつつ,医師の忙しさ,煩わしさや医師の腕の疲労の問題,患者の差恥心や疼痛の問題などもあり,必要かつ十分なマッサージを行うことは,現実の外来診療では困難と考えられる。そこで慢性前立腺炎,前立腺痛(prostatodynia)に対し,頻回,簡便にマッサージを行い,治療成績の向上を図り,医師の腕の負担や患者の疼痛も軽減する目的で自動前立腺マッサージ装置を考案,開発した3)。
前立腺マッサージは,古くより慢性前立腺炎に対する補助療法,診断および病勢の経過観察を行うために用いられてきた方法である。その意義としては,炎症性分泌物の排膿(ドレナージ)1)や前立腺のうっ滞を除去し血液の循環を改善する効果があるといわれており2),現在でも賞用されている1,2)。マッサージの回数は,当初週2〜3回行い,症状や所見が改善されるにつれ週1回位とするのが良いとされる。
しかしながら,マッサージを有用と知りつつ,医師の忙しさ,煩わしさや医師の腕の疲労の問題,患者の差恥心や疼痛の問題などもあり,必要かつ十分なマッサージを行うことは,現実の外来診療では困難と考えられる。そこで慢性前立腺炎,前立腺痛(prostatodynia)に対し,頻回,簡便にマッサージを行い,治療成績の向上を図り,医師の腕の負担や患者の疼痛も軽減する目的で自動前立腺マッサージ装置を考案,開発した3)。
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