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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻5号

1996年04月発行

セミナー 性感染症—最近の話題・3

男子の尿路・性器STD—尿道炎,前立腺炎,精巣上体炎

著者: 広瀬崇興1 塚本泰司1

所属機関: 1札幌医科大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.295 - P.302

文献概要

 男子の性的接触により感染するSTDは尿道炎が最も頻繁であるが,それが波及して前立腺炎や精巣上体炎も起こり得る。起炎微生物はクラミジア,淋菌,ウレアプラズマ,マイコプラズマ,トリコモナスなどであるが,クラミジアと淋菌が多い。診断と治療は現在これら2つの微生物を考慮して行う。検出法は遺伝子診断法が普及している。尿道炎の治療方法はそれぞれの感受性薬を使い分けながら淋菌感染は短期で,クラミジア感染は2週間程で抗菌化学療法を行う。また,前立腺炎や精巣上体炎では深部感染であることからより長期の治療期間が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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