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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻5号

1996年04月発行

原著

膀胱結石に対する体外衝撃波砕石術の有効性

著者: 沼秀親1 吉田健1 影山幸雄1 米島秀夫1 星野嘉伸2

所属機関: 1春日部秀和病院泌尿器科 2台東区立老人保健施設千束

ページ範囲:P.305 - P.308

文献概要

 膀胱結石14症例(男性13名,女性1名,平均年齢49.0歳)に対してESWLを行った。結石総数は再発した2症例を含め16結石で,長径の平均は15.8mm大であった。ESWLは膀胱に尿を溜めた状態で腹臥位で行い,結石の大きさに伴い治療回数は増加を示したが,全症例に完全粉砕がえられた。30mm大以下の14結石では10結石(71.4%)が1回の治療で,残り4結石も2回目には完全に粉砕され,総治療時間は平均55.0分であった。全症例を通して破砕片の完全排石は2日目までにみられ,また併発症はとくに経験しなかった。ESWLは膀胱結石においても有効な治療成績がえられ,今後は上部尿路結石と同様に第一選択の治療方法になるものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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