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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻5号

1996年04月発行

症例

急性腹症を呈した特発性副腎出血

著者: 鈴木範宜1 高木良雄1 柳瀬雅裕1 椎木衛2 若林淳一3

所属機関: 1函館五稜郭病院泌尿器科 2函館五稜郭病院腎・透析科 3函館五稜郭病院病理科

ページ範囲:P.309 - P.311

文献概要

 65歳,男性。突然の左側腹部痛を主訴に当院救急外来受診。腹部CT上,左腎上極から前下方にかけて,腎周囲に広範に広がる腫瘤を認めた。その後の血液検査でヘマトクリットの低下を認め,左副腎からの出血が強く疑われたが腫瘍性病変の存在も考えられるため,経胸腹的に左副腎摘除術を施行した。切除標本の割面は器質化した血腫で,明らかな腫瘍の存在は認めなかった。病理組織学的検査でも,腫瘍性病変や出血の原因となるような血管異常などを認めず,特発性副腎出血と診断した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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