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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻5号

1996年04月発行

症例

尿閉をきたした先天性膀胱憩室

著者: 小島祥敬1 坂倉毅1 林祐太郎1 秋田英俊1 佐々木昌一1 郡健二郎1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.315 - P.318

文献概要

 症例は1歳1か月の男児。下腹部膨満感と怒責排尿に母親が気づいて近医を受診し,導尿により200mlの尿が得られた。その後も同様の症状を繰り返し当科に紹介入院となった。超音波検査・静脈性腎盂造影で膀胱憩室と右腎の低形成が疑われ,排尿時膀胱尿道造影・CT・MRIで先天性膀胱憩室と診断した。右尿管は憩室内に開口しており,膀胱憩室切除術および右尿管膀胱新吻合術を施行した。先天性膀胱憩室は小児における尿閉の原因疾患としては稀なものである。尿閉を起こすメカニズムに加えて,傍尿管憩室と腎の低形成との関係についても合わせて考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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