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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻5号

1996年04月発行

文献概要

症例

フルニエ壊疽の4例

著者: 劉智明1

所属機関: 1中華人民共和国青海省人民医院泌尿外科

ページ範囲:P.331 - P.334

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 1983年から1994年までの12年間に当科受診のフルニエ壊疽の4例を経験した。症例1は49歳,陰嚢部発赤と腫脹を主訴に入院した。抗生剤を投与し,陰嚢皮膚の切開,排膿,壊死組織を切除,治療経過は順調であった。症例2,3,症例1と同様の処置により完治した。症例2はコカイン吸入歴2年であった。症例4は65歳,男性,罹患後の受診が遅延し,自己処置が適切でなかったため陰嚢は広範囲に壊疽を生じ,下腹部には皮下膿瘍を形成し,ショックなど重篤な状態に進展した。入院後,ショックなどに対する緊急治療を施行し,広範な外科的排膿,切除を施行し,肉芽の形成は良好であった。植皮術を施行し,良好な経過を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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