文献詳細
綜説
文献概要
わが国の腎移植の現況をみると,死体腎(献腎)の提供が極端に少ないため,欧米諸国に比べて腎移植が普及していないことは周知の事実であり,現実に腎移植回数は平成元年をピークに年々減少している1,2)。
これらの現状を踏まえて腎移植の適応拡大の目的からABO血液不適合腎移植3〜6)が,わが国でも1989年から開始された。不適合腎移植が行われていなかった時代において,特に慢性腎不全患児の移植ができなかった最大の障壁が親子間の血液型不適合であったが、これらの移植が可能となり.良好な成績を示している。またレシピエントの7割がO型であることから,これらの小児腎移植やO型のレシピエントに大きな福音をもたらした。
近い将来,不適合腎移植で使用された技術や治療がさらに異種移植の道に応用されると考えられる。
これらの現状を踏まえて腎移植の適応拡大の目的からABO血液不適合腎移植3〜6)が,わが国でも1989年から開始された。不適合腎移植が行われていなかった時代において,特に慢性腎不全患児の移植ができなかった最大の障壁が親子間の血液型不適合であったが、これらの移植が可能となり.良好な成績を示している。またレシピエントの7割がO型であることから,これらの小児腎移植やO型のレシピエントに大きな福音をもたらした。
近い将来,不適合腎移植で使用された技術や治療がさらに異種移植の道に応用されると考えられる。
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