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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻6号

1996年05月発行

文献概要

原著

前立腺癌202例の治療成績の検討

著者: 北村寛1 舛森直哉1 高橋敦1 笹村啓人1 竹田孝一1 尾田寿朗1 宮尾則臣1 塚本泰司1 熊本悦明1

所属機関: 1札幌医科大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.404 - P.409

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 1966年から1993年までの28年間に札幌医科大学泌尿器科で経験した前立腺癌202例を,診断法および治療内容に変化がみられ始めた1985年で前期と後期に分け,これらの臨床成績を比較検討した。後期は前期に比べ早期癌症例の割合が増加した。内分泌療法を施行した前期臨床病期B症例の5年生存率は79%であり,根治的前立腺摘除術を施行した後期臨床病期B症例の5年生存率は92%であった。臨床病期D症例の生存率は,治療内容の変遷にもかかわらず,前・後期で差を認めなかった。以上より,手術適応とならない進行癌に対する新たな治療法が必要と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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