icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻6号

1996年05月発行

文献概要

症例

多発性内分泌腺腫症2A型が疑われる家族性両側性副腎褐色細胞腫

著者: 釜井隆男12 石坂和博1 福田博志1 影山幸男1 後藤修一1 福井巌1 大島博幸1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部泌尿器科 2公立昭和病院泌尿器科

ページ範囲:P.415 - P.417

文献購入ページに移動
 5年来の発作性高血圧を主訴とした20歳男性。姉が両側性副腎褐色細胞腫の手術3年後に甲状腺髄様癌と診断されている。両側性副腎褐色細胞腫の診断にて,両側副腎全摘除術を施行したが,甲状腺にも径約4mm大の腫瘤性病変を認めた。吸引細胞診はclassⅡ,血漿カルシトニン値はガストリン負荷試験でのみ異常高値を呈した。手術3年後の現在も甲状腺の腫瘤性病変に変化はみられないが,厳重な経過観察が必要であると考えている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら