文献詳細
特集 男性不妊症
文献概要
精索静脈瘤の診断は,逆行性静脈造影が最も適切な"gold standard"診断法と考えられているが,一般には視診・触診にて診断されているのが現状である。しかし近年超音波カラードプラ法などによる客観的かつ非侵襲的な診断法が開発され,subclinical var-icoceleの診断を含め精索静脈瘤の診断に関しては今後再検討が必要であると考えられる。精索静脈瘤の治療では従来後腹膜到達法による内精索静脈高位結紮術が広く行われてきたが,近年,より侵襲の少ない治療法として,顕微鏡下低位結紮術,経皮的塞栓術,腹腔鏡下手術が開発されてきている。患者背景から,早期の社会復帰が可能で再発率の少ない手術術式の選択が求められる。
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