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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻8号

1996年07月発行

綜説

性分化異常の分子生物学的診断

著者: 並木幹夫1

所属機関: 1金沢大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.547 - P.553

文献概要

 性分化異常をおもに分子生物学的な面から概説し,一部で行われている分子生物学的診断法を紹介した。遺伝的性に基づき性腺が分化してくる第一次性決定機構にはY染色体上にあるSRYが重要な役割を有しているが,最近SRYとは別にSF−1の役割が注目されている。性腺の性に基づき内外性器が決定する第二次性決定機構には精巣から分泌される男性ホルモンとMISが重要な役割を有しており,これらの遺伝子の塩基配列が判明し分子生物学的診断が可能になってきた。分子生物学的診断の例としてSRYを用いたXX maleの診断,PCR-SSCPを用いた精巣性女性化症の診断PCR法を用いた21—水酸化酵素欠損症の診断を紹介した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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