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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻8号

1996年07月発行

症例

急性腎盂腎炎に続発した急性髄膜炎

著者: 木村元彦1 森下英夫1 田部浩行2

所属機関: 1長岡赤十字病院泌尿器科 2長岡赤十字病院神経内科

ページ範囲:P.583 - P.585

文献概要

 72歳,女性が左腰背部痛,発熱にて当科を初診した。左腎盂腎炎の診断でcefotiamを投与しいったん解熱したが,再び熱発し,軽い意識障害や嘔吐もみられた。髄膜炎と考え第8病日から大量のpenicillin Gを持続点滴静注すると劇的に解熱した。腎盂腎炎だけで起こりうる症状であっても,髄膜炎を念頭におくこと,感染症の治療には抗生剤の局所への移行性を考慮することの重要性を痛感した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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