icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻9号

1996年08月発行

原著

精索静脈瘤の診断における陰嚢部シンチグラフィーとサーモグラフィーの有用性

著者: 秋山博伸1 永井敦1 市川孝治1 秋山道之進1 小澤秀夫1 大枝忠史1 大森弘之1

所属機関: 1岡山大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.657 - P.659

文献概要

 精索静脈瘤の診断に,陰嚢部シンチグラフィー,陰嚢部サーモグラフィーを使用し,その有用性について両者を比較検討した。視触診にて精索静脈瘤を認めた21例,および認めなかった7例,計28例に対し,シンチグラフィー,サーモグラフィーを施行した結果,視触診陽性症例のうち,シンチグラフィーでは79%が,サーモグラフィーでは43%が陽性を示した。視触診陰性症例においては,シンチグラフィーの29%が陽性を示し,サーモグラフィーでは全例陰性であった。両者の比較においては,シンチグラフィーのほうが優れていたが,単独では十分でなく,精索静脈瘤の診断には,いくつかの方法を併用する必要があると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら